掟 -OKITE- 尾崎裕哉
2018.11.02
  • 掟 -OKITE- 尾崎裕哉
都会的スタンダードを提案するPUBLIC TOKYO。 PUBLIC TOKYOが目指すのは着るヒトを最大限に引き立てるモノづくり。ジャンルを超えて様々なシーンで活躍する、注目すべき“ヒト”にフォーカスし、生き方や仕事に対する“掟(スタンダード)”を紐解く。
"音楽をやりたい人がちゃんと、曲を届けられる様な世の中を作りたい"
今回はシンガーソングライターとして活躍する尾崎裕哉氏をピックアップ。シンガー・尾崎豊を父に持つ彼の素顔は意外にもビジネスマインドに富み、音楽業界の未来を見据えていた。
尾崎さんはデビューが27歳のときですが、それまでの道のりを教えてください。
シンガーソングライターとして活動していくことを決めたきっかけは?

ーーー音楽に本格的に興味を持ったのは5歳くらいのとき。やはり、父の影響は大きかったですね。父への憧れから音楽の道を志す様になりました。
大学院を卒業されていますが、大学時代はどの様な勉強を?
ーーー大学でも学んだのは音楽関係のことですね。といってもビジネス的な部分。世の中ではちょうど、<Airbnb※>が出始めたくらいの時期で、CtoCの仕組みを使ってコンサートができないかと企画したり、ウェブサービスをしたりしていました。その後は外資系のベンチャーキャピタルで手伝っていました。
※Airbnb(エアビーアンドビー):宿泊施設・民宿を貸し出す人向けのウェブサイト

会社で勤務する傍らで音楽活動も続けていた?
ーーーはい。仕事をしながら友達のライブに出ることもありました。音楽業界に知り合いはもともと多かったので、相談や一緒に活動するメンバーを探すことも。そんな中で、テレビに出演する機会があって、それをきっかけに本格的に音楽活動をスタートさせました。
学校を卒業してから最初に就職したのは何か理由があったのでしょうか?
ーーーいろんなビジネスの仕組みに興味があって。大学院を卒業したのですが、まわりに起業家が多かったんです。自分もはじめは起業をしたくて、アイディアもあったのですが、なかなか実現ができませんでした。それから、スタートアップに投資をする側を知りたくなって。
尾崎さんとお話していると“アーティスト”というより、“ビジネスマン”とお話している様に感じます。
ーーー感情的ではない、という意味ですかね。(笑)でも、わかります。一番好きじゃないのは『ほら、気持ちで歌って!』みたいなタイプで。声って声帯と筋肉で出すものなので、感情じゃ出せないんですよね。喉の仕組みについて論文も出ているし、そういう構造的に理解するのが好きなんです。そのほうが、感情論よりも人に説明できて、伝わると思うから




常に“余裕”を持つこと
―――ライブをやるときとか、今でこそあまり緊張しないんですけど、はじめの方はかなり緊張していました。でも、2年前くらいにデビューをして、ワンマンライブをするようになってからは少しずつ緊張しなくなりました。ライブで100%自分の力を出そうと思って臨んでも、結局85%で着地することもある。でも、それが本来の実力なんだな、と考える様になりました。どんな事があっても、どんなコンディションでも、その時の結果が自分の実力。それ以上でもそれ以下でもない。それに気がついてからは全く緊張をしなくなって。『上手くやらなきゃいけない』と気負わなくなったからですかね。要は集中して、やることをやれば、出るべき結果が出る。仕事は結局、<効率×時間>でしかない。どういった準備や練習をすれば自分は上手く表現できるのか、そういうのが分かってきた時、自信をもてる様になったんです。自信は余裕に繋がると思っていて。自分で自分を信じ込ませながら、常に一定の余裕を持つことが大切。




自分を客観的に捉える
―――2つめは、客観的な自分を持つ・・・というか、バランスを保つ様に心がけています。例えば、今の選択肢に迷ったときは、5年後、10年後の自分を想像して、彼が今の自分に『その選択は、間違ってなかったよ』と自信を持って言えるかどうか考えています。時系列を変えただけなんですけどね。今の視点ではなくて、未来からの視点で物事を見てみる、みたいな。プロジェクトが終わった時の自分が、『あの時ああしていれば』と後悔はしたくなくて。今の自分の視点ばかりで物事を見つめると、判断がどうしてもあやふやになってしまう気がするんです




明確なゴール設定をする
―――人生って、マラソンみたいだとよく言いますが、目標というゴールがある。結局、目標を達成・・・ゴールにたどり着くまでにその人が何をしてきたのか、どんなステップを踏んでそこまでたどり着いたのかが一番重要。人間の時間は有限だから、その中でどれだけ大きな一歩を踏み出せるかが大事だと思っていて。その為に必要なのは、なるべくリズムを崩さないこと。ミュージシャンのプリンスは毎日きっちり9時~5時までスタジオに入って、それをルーティンとしてこなしていたと聞いて。目標を立てたら、どうやってそこまでたどり着くのか、ステップを理解することが大切。きっちりPCDAサイクルを回していかないと。スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』の考え方がすごくしっくりきたんです。具体的な内容だったので自分の生活に落とし込んで、実践してみたら上手くいったことがあったので



今後の展望について
―――直近で設定しているゴールは、自分のアルバムづくり。カニエ・ウエストが毎日5曲を3年間作り続けたという話をきいてから、自分も毎日コンスタントに曲を作る様にしています。9割が駄作だとしても、1割はきっと良いものができると思って。その1割を人に届けたい。最終的なゴールは、音楽業界をもっと活性化させたい。音楽をやりたい人がちゃんと、曲を届けられる様な世の中を作りたいです。アーティスト以外にも、いろんな関わり方があると思うので、たくさんの人が夢をみれる音楽業界をつくりたいですね。


今日のコーディネートについて
―――これまでは衣装も含め、スキニーを穿くことが多かったのですが、そろそろ、大人になったということもあって、着心地も良くて穿きやすいコーデュロイのワイドパンツにチャレンジしました。色も最近はいつもダークトーン。服を選ぶことに時間をあまり割きたくなくて、自分の中の定番スタイルに落ち着きます。

ウールナビミラノリブタートル ¥14,040税込

コーデュロイワイドスラックス¥15,120税込
尾崎 裕哉―おざき ひろや―
デジタルネイティブ世代のバイリンガル、コンテンポラリー・シンガーソングライター。1989年、東京生まれ。2歳の時、父・尾崎豊が死去。母と共にアメリカに渡り、15歳までの10年間を米国ボストンで過ごす。米国ではLed ZeppelinやGreen Dayなど、1960年代~90年代のロック&ブルーズから幅広く影響を受ける。もっとも敬愛するアーティストはジョン・メイヤー。同時に、父親が遺した音源を幼少期から繰り返し聴き続けて歌唱力を磨き、ギターとソングライティングを習得。2016年に、自伝『二世』(新潮社)を出版し、アーティスト「尾崎裕哉」としては初の音源となるデジタル1stシングル『始まりの街』をリリース。2017年春、初のフィジカルCD作品『LET FREEDOM RING』のリリースが決定(日本語訳は『自由の鐘を鳴らせ』)。「父が成し遂げられなかったことを果たしたい」という思いを胸に、遂に本格デビューを果たす。同年10月には《交響詩編エウレカセブン ハイエボリューション1》の主題歌『GLORY DAYS』収録の2nd EP「SEIZE THE DAY」をリリースし、初のホールツアー《HIROYA OZAKI ”SEIZE THE DAY TOUR 2017”》、12月には初の弾き語りツアー《ONE MAN STAND》を大成功に収めた。2018年10月から、TOKYO MX他にてスタートするTVアニメ『蒼天の拳-REGENESIS-』の第2期エンディングテーマに、書き下ろしによる新曲『この空をすべて君に』が決定した。
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