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都会的スタンダードを提案するPUBLIC TOKYO。 PUBLIC TOKYOが目指すのは着るヒトを最大限に引き立てるモノづくり。
ジャンルを超えて様々なシーンで活躍する、注目すべき“ヒト”にフォーカスし、生き方や仕事に対する“掟(スタンダード)”を紐解く。
今回フォーカスするのはニューヨークスタイルのPIZZA専門店「PIZZA SLICE」のオーナー猿丸浩基氏とアートディレクターの西岡春彦氏。
フードだけではない、コミュニケーションスペースとしても注目されるPIZZA SLICEを二人がどう作り上げたのか。従来の価値観とは一線を画す二人だけの“掟(スタンダード)”をお聴きした。
まずはじめにPIZZA SLICEを立ち上げるきっかけを教えてください。
猿丸氏
友達を介してハル(西岡春彦氏)を紹介してもらったんですけど、最初ぜんぜんしゃべってくれなくて、6、7時間会話なしみたいな。 お互い友達とはしゃべるけど2人での会話はない状態で。 それで、帰り際に「どこ住んでるの?」みたいな話しをしたら近くに住んでいたので一応番号聞いて。 それで次の日に起きたらハルに電話して「一緒にピザ食べよう」って言って。 そこからですね。
お二人が出会ったのは日本ですか?
猿丸氏
アメリカ、ニューヨークです。
西岡氏
家がめちゃくちゃ近かったんですよ。歩いて30秒とか。
猿丸氏
ハルの家の前のコーナーに結構おいしいピザ屋さんがあって、そこに僕はよく行ってて、ハルも行ってたから「一緒に食べよう」って言って、そこからもう会わなかった日はないよね?
毎日とりあえず、1分とかでも毎日会うみたいな。
たまり場が一緒だったんで、遊びに行って地元帰ってきたら「あそこのコーヒーショップいるから来て」みたいな、そんな感じでしたよ。
それはどのくらいの時ですか?
猿丸氏
7年、8年前で、僕がニューヨークから帰る半年前ぐらい前だったんですよ、ハルと出会ったのが。
で、その時に毎日一緒にピザ食べに行ったりしてたので僕がやるピザイベントに「ハルちょっと手伝ってくれない?」ってデザインを。
それがきっかけでハルがデザイン手伝ってくれて、イベント自体も手伝ってくれるようになったんですよ。
一緒にそのイベントのフライヤーとか、ロゴデザインとかハルと一緒に話し合って、作ってもらって、みたいなことをやってて蓋開けてみたら結構クオリティ高いものが仕上がってきて。
で、イベント自体は4、500人とか来たイベントになってブルックリンでやったんですけど大成功を収めて。
その集客をしてるときに、ハルに冗談で一緒にピザ屋やろうやって誘ったんですよ。家の前で。その時は絶対断られると思ったんですよ。ハル映画の勉強してたんで。
西岡氏
もともと映像の勉強してたんですよ。
猿丸氏
映画撮りたいってずっと言ってたから絶対無理だろうなって思ってたんですけど、あるじゃないですか。居て欲しいな、寂しいなみたいな。
「一緒に帰ろう」って言ったら、ハルいつもこういう無口なんでちょっと考えてからしゃべるんですよ。
だから帰ったら楽しそうですけどね、みたいな感じでしゃべってて、ほんまに行こうや行こうやみたいな感じでしゃべってたら急に、「帰りますか」みたいな。
「えー!」って僕もびっくりして。
マジ?みたいな。その後本音で話したら一緒にピザ屋やるの面白そうだし、それが将来撮る自分の映画に経験として活かせるからじゃあ手伝いますって。
その代わり自分が映画撮るときは手伝ってくださいみたいなところで。じゃあわかった、一緒にやろうぜ、みたいな感じで帰ってきたのがきっかけですね。
そこから日本帰ってきてまず最初に二人でピザ屋やって、次映画っていうので今第一弾のピザ屋やってる感じなんですけど。
では次の展開としては映画を?
猿丸氏
次はハルのやりたいことをこの稼いだお金で作れたらいいなと思ってます。
そのタイミングとかはまだ全然決まってないんですけどタイミングがきたら作りたいっていうのはあります。
西岡さんが決心したタイミングって何だったのでしょうか?
西岡氏
単純に一緒にやっていて面白かったからと、若かったのですごい冒険心がありましたよね。
アメリカはどれぐらいの期間滞在されていたのですか?
西岡氏
その時3年ぐらいだったんですけどビザもまだ2年ぐらいあって、更新しようと思ったらできたんで、どうしようかなーって思ってたんですけど。
猿丸氏
でも決めてくれて、直感で動いてくれたのでそれが良かったなって思います。
あんまりビジネス的にどうこうっていうより純粋に直感でおもしろそうやなってことで選んできてくれたので。
普通はあまり知り合ってすぐに誘わないんですけど、直感的に一緒にピザ食べようとか、それが良かったのかなって思っています。
本当に間逆っていうか性格も全く別。
インタビューを通してすごく仲が良いことが伝わってくるのですが、今でもプライベートで遊んだりしますか?
猿丸氏
遊びますよ。共通の知り合いがいっぱいいるから。
まあ住んでましたからね。最初日本に帰ってきたとき一緒に。
扉ひとつで同じ部屋に。ルームシェアしてて。
お互い彼女ができてばらばらに住みだしたっていう。
日本に帰ってきてすぐに一号店を代官山に出されたのですか?
猿丸氏
すぐにではなくて1年ぐらい時間かかりました。
ハルはなんでこんな苦労、苦痛を味わってまでいるんだ、みたいな時期があったんですよ。
だから二人で夜な夜なニューヨークの映画見たり、いかに東京でニューヨークっぽく過ごせるかみたいなのを二人でずっと作ってたよな?
当時ビルの屋上の物件に住んでいたんですよ。屋上なのでドコモタワー見ながらエンパイヤーっぽいなあって。(笑)
場所は代々木上原なんですけどハルが音楽好きなのでハルがニューヨークで流してた音楽流したりとか、ニューヨークっぽい生活をして、食べ物もドミノピザしか当時なかったんでドミノピザ頼んでホームパーティしまくってという遊びをずっとしてたので、何とか一年嫌になりそうだったんですけど耐えて、そんな中で物件が見つかったんでお店OPENみたいな感じです。
集客とかも何も考えてなかったし、とにかく物件を見てハルにその辺りは任せてるんですけど、いくつか数を打ってこれどう?これどう?って。
で、これは違う、これは違うって。で1件だけこれがかっこいいっていうのがあったのでじゃあこれにしようって。
今回のコラボをやるときも最後の意思決定をハルさんに委ねているイメージがあるのですが。
猿丸氏
僕の判断基準はずっとハルなので。ピザスライスをやっていてハルがかっこいいって言えば皆かっこいいって言うと思っています。そこはめちゃめちゃ信頼しています。
信頼というかそこは一番ハルが上やと思っています。
だから僕も言いますよ、なんかこんなんどうかな?とかハルがそれをダサいものはダサいって言うので、そうだよねって。
西岡氏
すごいのたまに投げてきたりするから。
猿丸氏
そういうのをちゃんと切ってくれるので、なんか僕はそれが苦痛じゃないんですよ。
新しいものを見て、新しい情報をピックして、その中でなんとなくハルの好みもわかってきているので好みの間逆とか投げて、ハルに判別してもらうみたいな。
すごい信頼ですね。
猿丸氏
信頼というか一緒にやってる感覚なので、決定とかは一緒にやって、感覚を知りたいなって。
一応代表取締役やっていますけど、二人でやってるっていう感覚の方がでかいので絶対聴きます。
ちっちゃいことでも。ハルからしたら聴かなくてもいいようなことも聴くぐらい会社のことは聴きますね。
初めて店舗を二人でスタートさせて、大変だったのでは?
猿丸氏
大変だったと思います。ハルは作るのは多分多少の楽しさはあると思うんですけど、 労働に関しては一番嫌いなタイプだと思うので。
だから最初の一年ぐらいはストレスになってましたよね。
デザインしてかっこいいお店をつくるっていうのがハルの立場なんですけど、人がいなかったのでハルも働いてもらったりしてたので、ホールとかキャッシャーとか。
でも今となればそれがよかったんだろうなって思って。
最初の頃はアメリカのノリでやっていて、すごく貧乏だったんですよ。ほんとギリギリで。家賃払って光熱費払って原材料費払ったら何も残らない。交通費もケチって皆で歩いて帰るみたいな生活をしてました。
だけど全然苦じゃなかったです。しんどかったですけど楽しかった。
ただ、雑誌の撮影場所として使ってもらえるようになったりして、それでロケ代としてまとまった金額もらえていたので営業時間もオープンが17時とか。ほんとになめてたと思うんですよ。
ピザを売るというよりは撮影場所でピザ作ってるっていうノリになってたので。
それが半年、1年そういう生活して。 で途中からピザ屋としてちゃんとやろうってなってランチ営業始めたんですけど、もうそのころにはハルの限界がきてたんで、とりあえずシフト減らして、新たにアルバイト雇って、シフト回していこうっていう体制を整えだして、ちゃんと飲食店っぽくなりだしたのが半年後ぐらいですかね。
で、ハルはお店にはいてくれたけど比較的パソコン作業とか、そういうのをやってもらって、僕長時間労働ぜんぜん苦じゃないんで、苦じゃないメンバーで集まって、やってるうちにLOG ROAD DAIKANYAMAっていうのがお店の近くにできて。そこから風向きが変わりだしたんです。
代官山の駅からLOG ROAD通って、線路沿いに下りて、並木橋の方に向かうっていう流れができたんですよ。それまでランチ全然だめだったんですけど土日に人が来るようになって、めちゃくちゃ忙しくなって、そういっている間にすぐに2店舗目どうですかって話もらって。 早すぎるなって思ったんですけど、康一郎さん(山本康一郎氏:クリエイティブディレクター/スタイリスト)が来てくれて、「おまえらいいよ、面白いよ」みたいに言ってくれて、握手したときにこの人信頼できる、ついていきたいなって思って、「是非やりたいです」と。
そこからポパイの特集組んでくれたりとか色々やってくれたんですけど、そういうので一気にお店の人気にばっと火がついて、知ってもらえたのかなっていう。忙しくなってからは出来立てを食べてもらえるようになったんで、そこからピザおいしいとかようやく言われだすようになった感じです。
それまでは期待して来たのにうーんみたいな人も多かったと思います。
現に今ピザ作ってくれてる子とかは、初めて食ったとき「こんな硬いピザ食われへん」って思ったらしい。
当時できたばかりの時期に来てくれて。
でも彼は5年目なんですけどそれでもデザインとか僕たちのやろうとしてることを理解してくれて一緒にやりたいって言ってくれたんですよ。
だから普通の飲食店だと味だけわかったらそれで終わりだったと思うんですけど、僕たちの強みって、ハルがかっこいいもの作ってくれて、ピザの味以外の要素がものすごくでかいと思うんですよね。
特に若い子にとって、なんかかっこいいとか空間とかそのプラスアルファがあったから今のスタッフとか働いてくれたのかなって思います。
その子達が頑張って次はおいしいピザを今作ってくれているので、入りは飲食って言うよりはスタイルを見てきてくれる子が多かったですよね。
そこでいつも言うんですけど、役割分担しててよかったって。
僕は自分でセンスないってわかってるんで、だからこそなんか割り切れるって言うか、絶対ハルのほうがセンスいいし、ハルに任せてたほうがかっこいいやろうからって。
対人関係はこういうインタビューとかも絶対そっちのほうが得意やから、ヒロキくん(猿丸浩基氏)やってくださいみたいな。
まあお金周りとかも相談はしますけどこっちでやってくださいみたいな。割り振りができている感じが今の時代にあってるなって。
昔は多分ワンマンでトップが全部決めていたと思うんですよ。だから途中からわけわからんくなるじゃないですか。店の内装とか売り上げだけ重視したりとかしちゃうとハルがやっぱり止めてくれるので、むちゃくちゃ助かってるんですよね。
全員野球的な感じですかね。
猿丸氏
そうそう。あとリスクが分散できるので僕がだめになってもハルがいたりとかすれば会社としてのリスクが少ないなというのもあるんですよね。
普通だったらなめられてる言われるぐらい、僕ぜんぜん多分社長としてみられてないんで、でもそれがムカつくときもありますよ。
でもだからこそ自主性があって自立感もあって個性が活きるというか。あんまり威張ってもいいことないんで。
よっぽどスキルがあってカリスマ性があったら威張るべきやと思うんですけど、逆に僕もハルも欠点がある人間だと自分たちで思っているんでそれでもできるっていうのがなんか今の時代的にやっぱり必要なことなのかなと思ってて、 そういう面ではものすごい時代に乗れた感じですよね。
たぶんちょっと前だったら、こういう関係性でやったら無理やでとか、ネガティブな意見多かったんですけど、今6年でお互い割り切っているところがちゃんとあるのでおっきい喧嘩もないですし、 意見の違いはもちろんあるんですけどまあポジションによってデザインのところはぜんぜん僕引くんで。
それぞれのプロフェッショナルみたいな人がいて、組織ができていくのが今っぽいですよね。お二人の他にもいらっしゃるんですか?
猿丸氏
出てきてくれたらいいなあって思っています。
組織のコアメンバーまだまだ少ないですけど、でもみんなやる気はあるので、ゆっくり焦ってもいないし、最悪0に戻っても怖くないからまた1からやればいいやって。
なんか焦らず、だってそんな今僕が逆にサラリーマンになったときに「100店舗いくぞ」って言われても「10店舗ぐらいでいいんじゃない?」みたいなのがリアルな意見だと思うんですよ。
スタイルに憧れてきた人達からすると濃度が薄まってしまいますね。
猿丸氏
その濃度の薄まり方も従来だったら、僕一人だと例えばここ絶対流行るからここやって儲かるわ、っていって店出していたと思うんですよ。でもそこにハルがいてくれるので物件のポテンシャルを見て、「これかっこいい店できないっすね」みたいな意見だったらやらないですし、かっこいい店できるんだったらやるしっていう。なんかあんまり深く考えてないんですよ。 スタッフもいないなあって悩むんですけどかっこよかったらやっちゃうみたいな。そういうのは僕たちちょっと変わってるかもしれないですね。
商品だけでなくそれ以外の空間などにもこだわるのは、一歩先のことをやってらっしゃると感じます。
猿丸氏
僕とハルがニューヨークで毎日一緒にいたんで、ずっとニューヨックシックというか東京が住みづらいっていうのは二人で間違いないなって思ってて、だからこそニューヨークの何が良かったのかっていうのを二人で散々考えているんですけど、 「何でニューヨークのこれかっこいいんだろう?」とか。
二人で会話していてニューヨークの人達がやってることを東京でやってるみたいな。
そのときに感じたもの、見たものとかビジネススタイルとか時代で変わると思うんですけど、僕とハルがニューヨークに住んでた時に起こっていたフードビジネスの成り立ちとか内装とかお店の作り方をそのままやり続けてるみたいな感じですよね。
だから一歩先を行ってるとかの感覚はなくて、だから店作ったときもあんまり日本の人と関わらず、二人でずっといたのでもう時間止まってたんですよ。
ニューヨークにいる感覚でずっといたので店作ったときも自分たちはインスタグラム当たり前やったんですよ。
インスタ映えとかニューヨーク住んでるときからすでに皆やってることで、でもちょっと遅れて日本入ってきたので店作ったときもぜんぜんインスタ映えとかいう感覚なくて普通に自分たちがアプリ使ってたからこういうの写真撮るよな、みたいな。
それで前に階段つけてみたりとか、あまり特別に狙ったことはしてないです。
代官山のお店とか見ても細かいところまで気を使っているかなと思っていたのですが。デザインは西岡さんが決めるんですか?
西岡氏
いやいや、二人で。ずっと二人で見て。
別に店で使うとかいうわけでもないですけどこれかっこいいなみたいな。ずっと言ってるんで。
猿丸氏
ニューヨークもできるだけ二人で行くようにしてて、大それた事なにもしてないんですけど普通に街をパトロールみたいに歩いて、「これ何年たっても変わってないな」とか、「多分これクラシックなんだろうな」とか。
そういうの発見してデザイン的になんか廃れないものとかは探していますね。
流行のデザインと、これはずっとニューヨークっぽいものだなっていうのはハルに教えてもらいながら僕も歩きながら確かにそうだなって。
今までになかったスタイルで店舗も増えて今注目されていますが、自分たちの強みとか特徴って何だと感じていますか?
猿丸氏
例えばニューヨークスタイルのピザって言われても内装が日本だったら今まで体験したものじゃないじゃないですか。
カット売りで成功してるというかテンションあがるのコストコぐらいで、コストコって内装全部細かいやつもパックでアメリカから送られてくるので、店作るときに。
やっぱり完璧にアメリカなんですよ。
やっぱりあの空間で食べるからテンションあがるだろうし、そういうのをやってる人はずっといなかったですよね。
体験したことないニューヨークスタイルのピザを吉野家みたいな内装でこれニューヨークピザですって言われても日本人のイメージしているニューヨークじゃないし、内装が。
だから全然ノレないというか。美味しくても。
だから僕たちが唯一違ったのがハルみたいなデザインする人を呼んだりするのか、僕みたいなピザ好きな人が店つくっただけとか、それが明確に違うのかなとか思うんですよ。
もう5年後とか僕たちがもっと頑張って認知されてきた時にただただおいしいピザを求めだしたら、別に普通の店でいいと思うんですけど、皆が知らないものを最初わからせる にはモノだけじゃ皆が追いつかないというか、結構それは若い子にも言うんですけど、メキシカンとかブリトーとか君たちは海外で感動したかもしれないけど普通の人は知らないから、それ普通に出されても全然手に取ろうと思わないよっていう。
なんかやっぱりメキシコっぽい内装でがっつりそういうメニューがあったら「えー!」みたいな感動あるかもしれないですけど、海外旅行に行った気分にさせるというか。
そういうのが多分僕たちのテーマではあったんですよね。
ニューヨークにいるみたいな雰囲気つくろうみたいな。それが僕たちの特徴かなと思います。自分たちが好きなだけに本当にニューヨークに少しでもいたいから自分たちの店はニューヨークみたいにしたいっていう。
だからいろいろ流行りもあって、もちろん洋服にもあると思うんですけど、フードだったら美味しさ追求してミシュラン系の星とったりすることには全く僕興味ないんですよ。
別においしいもの食べたいですけどでもなんか別にそれをかっこいいって思ってなくて、だから自分的には飲食やってるっていうよりは、たまたまピザを出してるだけでっていう感覚がでかいかもしれないです。
もともとはピザ屋やりたかったですけど今ビジネスやっていくうちになんか別にピザじゃなくても自分たちが体験したことであればフード以外にもいろいろできるやろうし、やってみたいなというのはあります。
ありがとうございます。 このインタビューでは大事にしている「掟」を聴いています。
猿丸氏
僕が大事にしているのはできるだけおっさんになるのを遅らせたいと思っていて、アンチエイジングとかとは違って。
見た目とかじゃなくて食べ物とか着る服とか年々変わってきてはいるんですけど、ピザを好きになった年代が僕は若くて貧乏だったから、だから恐らく選択肢としてピザしかなくて好きになったんですよ。
ちっちゃい時にも食べてましたけど、ニューヨークでピザ食べてた理由はやっぱり貧乏だったからっていうのと若いからお金がないからっていうのがおっきい理由で、その感覚ではじめちゃったから僕が急に寿司とか焼肉とか言い出しまくると、なんかもう響かせられないだろうなと。
そういう子達に響くものを提供できないだろうなって思うので、できるだけ僕はチェーン店にいったりするんですよ。これはハルとの違いで僕は本当に「吉野家」とか「マクド」とか大好きだから。大好きでい続けています。
絶対にいいものも知ってるし、高いものも食べるようになってきてるんですけど、でも若い20代の子達が行く店にできるだけ行くようにしてフードの感覚だけはぶらさせないようにしてます。
そこだけですかね。持ってるのは。
できるだけスイッチは切り替えてこれはこれでおいしいっていうのをちゃんと理解できる状態でいます。
西岡さんはどうでしょうか?
西岡氏
なんかあります?
猿丸氏
僕の勝手な意見ですけどハルは綺麗なものとか美しいものとか、映画を小さいときから見てると思うので、そういう生活をしてるなと思います。
立ち振る舞いも家行ってもなんかかっこいいんですよ。
自分のいる空間とか環境とかかっこいいところにできるだけ行ってるなって思います。
だから居酒屋とか嫌いなので。でもそれはハルの中で映画に出てこないっていう。
ハルにとってはその感性いらないんだなっていう。だからハルにとってはそこな捨てる部分で、自分の好きなものだけをちゃんと選択してるし、いいなと思うし。
逆に僕はいろんなとこ行くんで、ハルに「これどう?これどう?」って。「いやこれは嫌いです」って。ああそうか、みたいな。
そこははっきりしているんですね。
猿丸氏
でもときどきヒットするんですよ。とりあえず一回提案して見てもらって、で100回に1回ぐらいヒットするっていう。それ探しみたいな。
それはそれで楽しそうですね。
西岡さんは日頃インプットしているものはありますか?
西岡氏
そうですね。いいなと思うものとかかっこいいなと思うものはどんどん探してはいます。
でもヒロキくんからこれどうっていうのがいっぱいあるんでそういうのは見てます。
猿丸氏
なんかおっきなテーマを僕が勝手にハル、これどう?みたいなのを決めるんですよ。 決めて、そこからこう洗練されたものにしてもらうみたいなのは多いかもしれない。関係上。 例えば「今これやりたい」みたいなことを僕が言って、ハルが、「それやるんだったらこれがかっこいいと思います」みたいなのは結構あると思います。
今後の展望はありますか?
猿丸氏
あんまりそんな深くは考えてないですよ。 経営戦略みたいなのはないですけど、日本橋に工場ができるのでそこから今まで各店舗で作っていたのをひとつに集約できるので、生地とかソースとかやれることは増えるだろうなっていう。
ちっちゃいお店作ったりだとかもこれからやろうと思えばできるんだろうなって。まあ別にやらなくてもいいかなとは思ってるんですけど、必要性があってかっこいいお店ができるのであればなんかどんどん挑戦はしたいなっていう。
あとは違う業態をまた始められたらいいなと思っています。ピザ以外で。
それは近い将来実現したいというか僕にとってもハルにとってもやっぱりピザだけがニューヨークじゃなかったので。
それ以外にもニューヨークの思い出のシーンにはあるので、そういうものを次またつくっていけたらなって。もちろんピザ屋やりながらですけど。
ガス抜きじゃないですけどこれだけやってると良いのか悪いのかわからなくなってくるんで日本にいると。
だからクリエイティブな部分をもう一回残ってるかどうか確かめるためにやりたいですよね。
もう構想はあるんですか?
猿丸氏
ずっと構想はあって、あとは人とかタイミングとか。
僕たちが好きな部分って僕だったら庶民の基礎的な食べ物が好きで、ハルはクラシックなものが好きなので別に失敗のしようがないんですよ。
二つが掛け合わさったらライバルはいっぱいいるんですけど、みんな好きなものだと思うので、だから時代の流れとか気にしてないっていうかタイミングがきたらそのときの要素もちょっと入れてかっこよく作れるんだろうなって思っています。
だからそんな焦ってないです。ピザ屋やり始めたころからずっと次の構想は考えています。
二人でこれやりたいねっていうのは。
ただ僕が修行しにいくことはできないのでもう人問題ですよね。
外側とかは簡単に作れると思うんですけど中身というか情熱のある人がいればやりたいなっていう。
最後にコラボ商品について聴かせてください。 今回一緒にモノを作らせてもらったコンセプト、「Netflix and chill」からきていたと思うんですけど、そもそもその発想にいきついた経緯は?
猿丸氏
そんなに普段から僕たち的にはかしこまっている感じじゃなくて、クラブ行くよりゆっくりしたいタイプの二人で、バー行くんだったらコーヒー飲む、みたいなテンションが多いので、そういうときに着る服っていうのは、 こういう感じで足組めたりとか、着ててストレスにならない服が好きなので、だからスウェットです。
そもそも、「Netflix and chill」っていう単語を昔知って、後々その言葉がスラングで「誘い」、「家デートしようよ」みたいなそういう文句だと知って。
さらにそれがアメリカではひとつの単語になっているよっていうのをまた知って。それが面白いなって思って。
僕たちもPIZZA SLICEっていう名前をつけたときにニューヨークスタイルのピザ食べに行こうよっていう単語になればいいなっていう、「SLICE食べに行こうよ」っていう風になればいいなって。
そういうの目指してたので、そこで僕の中でマッチするなっていうところがあって、どっかで冗談でNetflix見てゆっくりしようよっていうのがあるんだったら、PIZZA SLICE行ってゆっくりしようよっていうのもなんか単語になりうるのかなって思って。 そこでネタで春にそういうデザインのTシャツ、作りたいって言うのを最初は言い出したのがきっかけ。
それは実現しなかったんですけど、今回スウェットをやる上でPIZZA SLICEっていうロゴを入れるよりはそういうのを入れたほうがマッチして面白いなって思ったので、今回このデザインでやろうと思いました。
すごく良いストーリーになりましたね。 例えばフーディーは、家でピザ食べながら映画見ているようなシーンがあったとして、そういう時ってレイジー、ルーズになりがちだからポケットが多かったり、鍵がつけられる機能とかそういうのがたくさんあるのはすごくいいなって思いました。
猿丸氏
そうですよね。これが一番最初に決まって、じゃあ機能性どうするかみたいなのは決めていけたのでよかったと思いました。
もともとの色選びも打ち合わせのとき迷っていらっしゃいましたがブラックとライトベージュにしたポイントは?
猿丸氏
今日の服見てもらったらわかると思うんですけど、ハルの中での好きな色と、僕がずっと着てる色で。
ほんとにそういう感じですよ。僕は僕で黒着るんですけどその理由がやっぱりどれだけカジュアルな服着てても黒だけでちょっと締まって見えるんで、やっぱり黒を選ぶことが多い。僕は人にあったりとかするときにもうちょっとラフでもいいように黒を選んだんですよ。
ハルはハルでね。今黒が嫌っていう。
西岡氏
ストリート感がなくていいかなっていう
猿丸氏
黒は何着てても一緒ですから、だからこそその中でどう遊ぶかですからね。
サイズ感にも強いこだわりあったと感じていて、特にアームの太さだったりレングスの長さだったりその辺のポイントはどのあたりからインスピレーションが出てきたのでしょうか?
西岡氏
そうですね。バランス。自分の好きなバランスを考えていったときに自然とそうなりましたね。
猿丸氏
やっぱり僕は体でかいので。足も30cmだったり、日本のXL入らないんですよ。
日本のやつが合わないのでアメリカで買うんですけど、やっぱり僕のその体型の理由でアメリカ感を求めているのと、ハルがもともとアメリカ感が好きなのが今回一致してよかったなっていう。
理由は違えどアームホールが大きいのとかも、僕は体ごついのでそっちのほうがいいけどまあ楽っていう、締まっているより。
ハルは多分デザイン的にこっちのほうがアメリカっぽく見えるっていうのでそれを選んだと思うので、それが今回一致してこうなったのかなっていう。
あとは一番は自分たちが着たいっていうことですね。
今回面白いと思ったのが、女性にも着てもらえるサイズ感で作りたいっていうリクエストで、その理由もお伺いしたいのですが。
猿丸氏
純粋にお店に来てくれているお客さんが女性の方すごく多いので、Tシャツとかつくっても女性の方が買ってくれることが多かったんですよ。
うちのスタッフも男の子よりも女の子の方がTシャツとか着てくれるシーンを見たので。意外とファンに女の子が多かったっていうのがひとつ大きな理由です。
おっきいサイズっぽく見えて、メンズっぽく着たい女の子多いじゃないですか。
僕たちのスタッフとか特にそういう子多いので、そういう子が着てたら純粋に嬉しいな、っていうのとかわいいなっていうのがあったんで、今回女性サイズ作りたいと思いました。
確かに私たちの会社でも製作段階で女性が着たいって言う声が多くて、「PIZZA SLICE」さんのロゴだったりブランドだったりかなり女性のファンが多いなって感じたのですごくいいアイデアだなと実感しました。
猿丸氏
本当にありがとうございます。無理言って。
細かいこだわりまだまだありますよね。
普通だったらカンガルーポケットにするところを、西岡さん洋服すごく詳しいからクラシックなセパレートのポケットにして。
このディテールすごくかわいいです。これはどうしてこのデザインに?
西岡氏
チャンピオンのビンテージとか探しているときにすごくかっこいいなとは思っていて。
でもやっぱりその分高くなるじゃないですか。僕たちとしてはもっと手軽に着てほしい、着たいっていうのがあったし、もちろんデザインとしてかっこいいなって。
今はデザインとして機能性がたくさん盛り込まれている中で、つながってるカンガルーポケットだと、ポケットの中で色んな物が混ざってしまうので機能的な部分でもマッチしていると思いました。 この隠しポケットは何をいれるイメージですか?
猿丸氏
小銭とかですかね。できるだけ僕は鞄とか持ちたくないんですけど、大人になるにつれて持たないといけない物が増えてきたので、普段からポケットが多いもの買うんですよ。
そんな理由です。でもポケットがありすぎるとごつく見えちゃうので、こういう隠しポケット風にして、そこに小銭入れるとか。
そういうので分けられたらいいなって。あとはコンビに行くときに大きい財布持って行くとヤンキーっぽくなっちゃうので、カードとちょっとした小銭とっていうのだけもって出られるようなイメージです。
男女問わず、たくさんの方に着ていただけたら嬉しいですね。
instagram:
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