都会的スタンダードを提案するPUBLIC TOKYO。 PUBLIC TOKYOが目指すのは着るヒトを最大限に引き立てるモノづくり。
ジャンルを超えて様々なシーンで活躍する、注目すべき“ヒト”にフォーカスし、生き方や仕事に対する“掟(スタンダード)”を紐解く。

今回フォーカスするのはアクリル画を中心にウインドウや看板などの絵と文字を描く、絵描きとして活躍中のLee Izumida氏。
おばあちゃんになっても絵を描き続けるという夢は子供の頃から変わらないと力強く語る彼女の掟(スタンダード)についてお聞きした。







まずはじめに絵描きという職業になるまでの道のりを教えてください。


幼少期の頃からずっと絵を描いていました。その頃は仕事にしようとは正直思ってなかったんです。大人になるにつれて、絵描きになりたいと思い始めましたね。
でも幼少期から「おばあちゃんになるまでずっと絵を描く」という気持ちはずっとありました。性格的にはとても飽き性なんですけど、これだけは変わっていないんです。
なるきっかけというか、完全にタイミングなんですけど「今ならいけそう!」と思って当時働いていた仕事を辞めて絵描きになりました。
「もし絵だけで食べていけなかったらほかにまた仕事をしたらいいや」くらいに考えていましたね。





インスピレーションはどのようなところから得ていますか?


旅行に行くこと。去年はドイツやニューヨークに行きました。
私、美術館より博物館のほうがきっと好きなんです。
「絵描きさんなら美術館のほうが好き」と自分自身でも思ってたんですけど、よくよく考えてみたら博物館のほうが好きです。
作られた過程とか、はく製を見るとわくわくします。海外に行ったら博物館は絶対に行きます。



今だとワンシーズンくらいで自分が知りたいものをずっと描いていて、飽きたら違うものを描くという変なサイクルが出来てます。(笑)
とにかく果物とか、とにかく魚とか、靴とか、虫とか。
知らないものとかちょっと興味があるものを描いてみると面白いなって思いますね。




お仕事をする上で大切にしている3つのことを教えてください。

1.おばあちゃんになるまでずっと絵を描く
私のゴールがこれで、子供のころからずっと変わらないですね。唯一好きで続いていることなので「嫌いにならないようにする」っていうのを決めてます。

2.家族や友人、周りの人を大切にする
私の仕事って1人で作業をするんですけど必ずしも1人で出来る仕事ではないので周りの人と協力したり、ちゃんと会話する、「ありがとう」という感謝を伝えるようにしています。
私が絵を描いていると、両親や旦那がすごく喜んでくれるんですよ。やっぱりそういう仲間とか家族とかは大切にしたいなと思っています。

3.よく食べてよく寝る
会社員だった時は絵描きと両立していたんですけど、フリーランスになってからは寝る時間がすごく増えたので朝起きた時に体がとても軽いんです。やっぱり睡眠は大事だなって実感しました。
集中して没頭して寝ずに作業するタイプの方っていると思うんですけど、私は結構マイペースに作業してますね。


今回のコラボアイテムのポイントは?


このお花はミモザです。
3月5日のPUBLIC TOKYO横浜店のオープン日と近い3月8日がミモザの日だったのでこのお花を描きました。
ミモザのなかにも沢山種類があるんですけどTシャツの絵はフサアカシアです。
結婚式でも使われるお花で、花言葉は友情や思いやりという意味合いもあって素敵なんです。


SEEK FIRST TO UNDERSTANDフォトTEE:¥8,250(tax in)

この写真は去年のニューヨークの旅行で撮った写真です。一度でいいから行ってみたかった郊外の美術館に行った際少しでも記憶に残したく、美術館から見える風景をフィルムカメラで撮ったものです。
私が好きな哲学本の中に"SEEK FIRST TO UNDERSTAND THEN TO BE UNDERSTOOD"(まず理解に徹し、そして理解してもらう)という有名な法則があり、そこから私がいつも大切と思う"SEEK FIRST TO UNDERSTAND"(まずは理解することから)という文章を引用しました。
最近SNSでも理解しないで物事を発信する傾向があると思うんです。例えば「SNSで見たから!」「見かけがいいから!」とちゃんと意味合いを理解せずにプリントTを身にまとう人が多いなと思ったのでこの文章にしたんです。
私自身は絵を描くときも今回のミモザを調べてから描いたりとか、家族とか友達とかミーティングとかでも相手のことをまずちゃんと理解しないといけないなっていうのは自分のなかで大切だと思っています。



今後の展望などはありますか?

「シンプルに絵を描き続ける」、「描くことを嫌いにならないようにする」ですね。
嫌いにならないようにするって結構大変なことだと思うんです。絵を描くということにビジネス的感覚が入っちゃうと嫌いになっちゃいそうなので、そこだけは気を付けています。
だけど私自身、おばあちゃんになっても描き続けているイメージはあるので大丈夫な気はしてます。(笑)


instagram:@izumidalee