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都会的スタンダードを提案するPUBLIC TOKYO。 PUBLIC TOKYOが目指すのは着るヒトを最大限に引き立てるモノづくり。ジャンルを超えて様々なシーンで活躍する、注目すべき“ヒト”にフォーカスし、生き方や仕事に対する“掟(スタンダード)”を紐解く。
今回フォーカスするのは元プロサッカー選手で引退後に不動産、広告業を経て、株式会社AzuRoを創業、経営しながら主にスーパーカーを題材とした動画ちゃんねる「ファビオちゃんねる」を運営する人気YouTuberのダ・シルバ・ファビオ・岡氏。
異色の経歴を持つ同氏が語るルーツから経営者としてのビジネス観、そして自身の仕事に対する“掟(スタンダード)”をお聞きした。
プロサッカー選手として社会人としてのキャリアをスタートされていますが、元々はどういった経緯でサッカーを始めたんですか?
僕が元々サッカーを始めたきっかけはお父さんです。 父が元々ブラジルのSCコリンチャンス・パウリスタっていうチームの選手だったんです。 それこそ前回YouTubeで共演させてもらったジーコさんとの対談も、実はお父さんが昔、ジーコさんと試合してたり、同じ世代っていうのもあって実現したんです。 お父さんがサッカーしているのを見て、普通にかっこいいなって。そしたら気付いたらサッカーするようになって、僕は広島出身なんですけど、サンフレッチェの下部組織に入りたいなって思っていたら運良く入れました。
そこからはずっと広島なんですか?
いえ。ブラジルで生まれて6歳から両親が、僕と弟にちゃんとした教育を受けさせたくて日本に来ました。そこから最初は広島でサッカーを始めて、その後サンフレッチェの下部組織に入りました。
ジュニアユースですか?
そう、ジュニアユース。ジュニアから入ってたんですけど、小学生から入って、当然階段式でジュニアユース入って、そのときやっとアンダー(世代別の代表)とかにも入るようになりました。
簡単にアンダーに入れたって仰っていますが、どれぐらいサッカーに打ち込んでたんですか?
サッカーは本当に好きだったんで、小学校のころは毎日サッカーしてましたし、サンフレッチェのスクールにも行きつつ、地域のチームにも行ってたんですよ。結果週4ぐらいやってましたね。週4練習、土日に試合みたいな。結局ずっとサッカーしてました。 そこから運よく18歳でプロに入ったんですけど、21歳で辞めてるんで。結果3,4年でプロを辞めてるんですよね。なので僕は成功したとは思っていなくて、元サッカー選手って言われるのがすごい嫌いなんですよ。ずば抜けて上手かったのかっていうとそうでもないし、勘違いしてた自分もいました。なので僕は若い内に鼻を折られてゼロになりました。 当時はファジアーノ岡山で契約をしていて、試合に出れなかったんですけど、ブラジルのアトレチコ・ソロカーバっていうチームに、レンタルで行った時に何故か僕レギュラーで活躍することができたんです。そんな時に、前十字靭帯切ってしまいました。ブラジルのチームからは「いらない」と言われ、当然日本チームという選択肢もなくなり、地域チームとかも検討したんですが「違うな」って思って辞めました。
そこからすぐ東京に?
そこから東京ですね。最初は投資会社就職しました。
何故投資会社を選んだんですか?
お金を稼ぎたい気持ちがあったけど、お金を稼ぐ方法ってサッカー選手ってわかんないです。なのでお金持ちといれば、思考だったりトレンドがわかるのではないかと思い、いろんな成功している人の資産を管理している会社にいればいいのではないか、と思ったんです。
すごい判断ですね。何故そう思えていたのでしょうか?
正直咄嗟のことだったと思います。僕がずっとサッカーで言われていたのが、「なりたいサッカー選手がいたら、その人にずっとついていけ」と言われたんですね。 要するにその人を見れば似てくるっていうのが僕の中にあったんです。 会社に入って成績も良く、営業200人ぐらいいたんですけど、3ヶ月で1位になり、先輩方にも可愛がられて色々と教えてもらいました。 「ファビオは経営者になりたいでしょ。今の時代は投資や不動産じゃないんだよ。今はITだよ」って言われて、WEB広告業界に入りました。 そこでWEB広告をやっていて、自分の中で確信を持てて「これだ!」と思い独立しました。
その時に特に印象に残っていることはありますか?
投資って、どっかのものに投資して、5%とかが返ってくるっていうような仕組みであることをわかっていたんですけど、今のITっていうのは0を100にするビジネスなので、新しいものをどんどん出てくる衝撃がありました。その分当然ハードルが高いんですけどすごい楽しいな、魅力的だなって思ったんです。自分が5、6年前に考えていたビジネスプランが大きな市場になっていたり、作っていた媒体がとんでもない希少価値になってたりとか、スピード感がすごいなって。
そのような情報や知識は誰かに教わったんですか?
人に教えてもらったことがほとんどですね。独学で学んだっていうと嘘ですね。いろんな人に会ってみてというのが多いですね。自分でもやってみるとか。失敗もたくさんしましたけど。
独立までもスピード感がありますね。
僕が当時入ったとき、Googleが持ってるアドセンスの一強だったんですよ。今後Googleを使えないメディアさんがいて、PV数があるってわかっていたんで、「これは市場が大きいな、興味があるな」、と思って入ったんですよ。入って実際にやってみると、「これは本当にいけるぞ」って思って、独立しました。 会社は僕一人で初めて、営業、接待、経理も全部自分でやっていていました。
起業してから挫折する人って結構いると思うんですけど、ファビオさんの場合はその手前でサッカー選手としての挫折経験があるからそれが活きているんですね。
そうですね。僕はビジネスにおいては慎重派で、大きな失敗もしています。ですからどのくらいの利益が出るかを緻密に計算して、独立したタイプですね。
人はどんどん増やしていったんですか?
僕は増やさない方向を選びました。大きくしていたら難しくなっていただろうし。経営者として僕はまだ未熟なので、もうちょっと勉強して、大きな勝負はまだこれからかなと思っています。
なぜその決断に至ったのでしょうか?
いろんなものに挑戦できるための利益作りとして、今の会社を使おうって決めて、会社を大きくして原価を増やし、利益率を少なくするよりかは、少ない人数で利益率を高くやっていきたいと思っていて、そのひとつがYouTubeチャンネルなんですよ。テキストから画像、画像から動画の時代になっている中で、動画メディアを作りたいよねってなり挑戦し始めました。今は個人が強い時代で、まだ挑戦中なんだなって思っています。
ありがとうございます。 今回のコラボについてお聞きしたいのですが、そもそもTシャツを作る経緯は?
PUBLIC TOKYOに勢いでTシャツを作りませんか?って提案して、すぐに作りましょうって返事を頂いたのがきっかけです。プロの方々に言うの緊張しましたけど笑。 僕の周りでもファッション業界に手を出している人って結構いるんですよ。でもそんな舐めた感じで入っても絶対上手くいかないって思ってるんですよ。 僕もTシャツを作ってたいなって思ってたんですが、普通にプリントしてもダサいなって思っていた中で、元々プライベートでTOKYO BASEの方と仲良くしてもらっていたのもあり、TOKYO BASEがあるじゃんって思ってすぐに連絡したんですよ。そしたらすぐに受けていただいて、「マジか!」ってなって作ったのが流れなんですよね。
今回Tシャツにプリントされている車はファビオさんご自身の車の写真なんですよね?
そうです。YouTubeでも着させてもらって出ます。
デザインについても聞かせてください。何故11なんでしょうか?
11が好きで、何故かって僕の会社の登記が11月11日なんですよ。縁起が良い数字で僕のラッキーナンバーです。デザインとしても自分の車や横断歩道なんかともリンクするかと思って。これが成功したら僕絵書くの得意なので、今度そういうのもやりたいです。
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最後にファビオさんの(掟)は?
僕は単純に自分が面白いことしかしたくないんです。 その面白いことというのは単純に成果が出ていること。なんでこの仕事してるのって聞いたときに俺はこれが好きだからって言う人が嫌いなんです。仕事をする上で、何の為ってお金を稼ぎたいからで、今僕が思っているお金の稼ぎ方で、これだと思ったことはやろうと。そこが僕の今の原動力なんです。やりたくない面白くないけど稼げるっていうのは今の自分にはできないんで。したいことをピンポイントでできるっていう身の回りの固め方はしますね。360度なんなら一周して戻るぐらいの振り幅でできるようにはしています。 会社を大きくして200人、300人っていうよりは小さい会社で、僕が何でもできるような十分な資金の利益率が出るようにしています。
好きなことをやらないと、気持ちが入っていないと成功しないですよね。
そうですね。ジーコさんとの対談ですごい良いこと言われて、今後の日本のサッカーのために何が必要か聞いたときに、今の若い経営者たちがいかにサッカーを良くしようという愛が大事だって言われて、サッカーに愛があってお金をぶち込むじゃないですけど パリサンジェルマンのようにカタールの投資会社がやっているぐらいのことをやらないと歴史のあるチームには勝てないというか。そういうのが大事だと思うんですよね。
PROFILE
ダ・シルバ・ファビオ・岡(Da Silva Fabio OKA)
1991年5月22日生まれ。元プロサッカー選手であり引退後は、株式会社AzuRo代表取締役を務める実業家。
YOUTUBEにてファビオちゃんねるを配信中。
「ファビオちゃんねる」はこちら
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